1973-07-17 第71回国会 衆議院 社会労働委員会 第42号
「癩は癩菌による慢性伝染病で皮膚や神経をおかすこと、最近は治療法などによって、相当減少し、社会復帰も進んでいるが、適確な予防法がないため現在でも相当数の患者がいることについて統計から知らせる。」というのが文部省の指導として指導書の中に書かれているじゃありませんか。教科書会社がどうのこうのじゃないでしょう。あなたたちがここの細部までこのように教科書はやりなさい。
「癩は癩菌による慢性伝染病で皮膚や神経をおかすこと、最近は治療法などによって、相当減少し、社会復帰も進んでいるが、適確な予防法がないため現在でも相当数の患者がいることについて統計から知らせる。」というのが文部省の指導として指導書の中に書かれているじゃありませんか。教科書会社がどうのこうのじゃないでしょう。あなたたちがここの細部までこのように教科書はやりなさい。
それは癩菌を持つておる保菌者であるかどうかということは大変診断しにくい、保菌者であつてもこれは伝染はしない、伝染する状態になつたならば、その診断は極めて容易である、こういうことはどうも広く認められておることじやないかというような私は感じを今持つておるのですが、これは如何でございますか。
少くとも癩療養所に入れるに及ばない、まだ癩とは診定がつかない段階というものにおきましては、かりにそれが将来癩になるものだつたとしても、その時期においては他に癩菌を振りまくというようなことは、まず今日の癩学者の定説としましては万々ないというふうに考えられておるのであります。
○谷口弥三郎君 いま一つお伺いしたいのでありますが、癩の癩菌は御承知のように未だに純粋培養ができんくらいの程度でありますので、癩の研究をしようと思えば、どうしても癩の療養所内に研究所がなければならん、或いは療養所に極く接近した場所でなければならんということは殆んどすべての人が言つているようでございますが、従つて今回いよいよいよお作りになる、癩の国立研究所をお設置になる場合には、そういう点も十分に無論
又そのことから見て参りまして癩菌それ自身に関する研究も必要になつて来る。又癩菌自身の研究或いはそれを用いての動物実験の研究というようなものに進んで参りますれば、これは当然今度感染の様式というような、どうして癩にうつるかというようなことも明らかになつて来ると考えられる。
だから順調に癩撲滅政策というものが進展しておるという数字上の基礎というものは私は疑問じやないかと思いますが、ただそれは、例えば現在でも五千人の癩患者というものは療養所以外にいるわけになりますが、そういう人たちが癩菌を伝染さしておるという事実はどういうように考えられるのですか。
申上げるまでもなく、癩に関する研究は、癩菌の培養等もまだできてない状況でございますし、そういう基礎的な面、或いは治療の面につきましても、今後いろいろなさなければならない点が多いことは勿論でごいます。
これはかえなければならないと思うのでございますが、癩という字そのものについてはそういう意味はないのでございまして、私どもはむしろこの癩という名前に対して社会が持つております偏見というものを、極力努力いたしまして、癩というものについての正しい思想を普及して行かなければならない、社会の偏見を正して行かなければならない、そちらの方が重点ではないかというふうに考えておるのでございまして、かりにほかの名称を使つて、たとえば癩菌
それからハンゼン氏病と申しますのは癩菌の発見者がハンゼン氏であるというところからこういう名称をつけていると考えられるのでございますが、これがまだ学界においてもなお二、三疑義があるというふうなことから考えまして現在ハンゼン氏病というのを癩の代りに使うということは行政上妥当でないというふうに考えましたので、従来通り癩という言葉を使うことにいたしました。
鼻の粘膜からは出、口の粘膜からは癩菌が飛ぶというようなことになつておるのであります。それでこういうようなわかりもせんところの学者がおつて、そんなつまらんことを患者に言うておるのですから、そういうふうなことは誠に私は遺憾千万だと思うのです。結核及び梅毒の病巣と癩の病巣との差は、それは紙一重の下にある菌と、それから深部にある菌との差があろうと思うのです。
○参考人(光田健輔君) 実際は私今一、二の例を挙げますが、今から三年前に山口県の柳井ですか、柳井の或る農業会の理事をやつておる人で癩になつた、耳の所に一つの結節ができておつた、それで私に県庁でここへ行つて見てもらえないかというのですね、それでそれを見ましたところ、これは癩菌がどつさり出るのです。あなたはやがて顔一面に出て來るぞ、治療せずにおつたら、……早う入りなさいと勧めたんです。
例えばここに細菌学の研究をやる、癩菌なら癩菌の培養、或いは癩菌の性質だけを見究める、同時にそれを成功させるのにほかの結核菌研究の模様を十分知るとか、又は結核研究所の知識を取入れてやる、ほかの細菌学的な知識を十分参考にして取入れてやるというようなことが非常にこれは必要なんであります。
○内藤(隆)委員長代理 そうすると、そういう密入国して来る癩菌保持者は、もう自分は癩だということを意識しておるのですな。
というのは癩は皮膚の表面に出る疾患でございまして、癩菌はその皮膚及び粘膜、身体の春からどんどん外部に出て行くものであります。それでありますから、お気の毒ながら患者の自宅療養にまかせておくわけに行かない。どうしてもその身柄を隔離しなければならぬのであります。
あるいは皿とか、どんぶりとか、食器類を洗うような場合にこれを入れておきますと、たとえば癩病患者が食べたどんぶりがそこに混つて來ましても、癩菌が死んで他のものには絶対に感染しないで、しかもその洗い水なりお湯がよごれておつても、持久性を持つ殺菌力のある偉大な藥が発見されておるのであり、近くこれが市販せられるのでありますが、こういつたものも観光事業のホテル業者には優先的に使わせ、さらにこれを本委員会としても